


INFORMATION
陶芸家 萩原啓蔵は 2021年4月17日に永眠いたしました。好きなことに没頭した充実した人生だったと思います。
これまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。まだ未発表の作品などもありますので、啓蔵ギャラリーで順次紹介していきたいと思います。
https://kei-zo.com/
啓蔵作品販売ショップは、規模を縮小しながらも継続の予定でおります。今後共どうぞよろしくお願いいたします。
啓蔵虫食い
¥45,980
ベースは光沢のある黒い釉薬ですが、ところどころにうすい蒼い発色があり、その上から白い釉薬...と、釉薬が何層にもかけられているのがわかります。 重ねられた釉薬が織りなす不思議な美しさ。 虫食いが、夜空の星のようにも見えます。 「宇宙の蒼」とも似ていますが、こちらの方が小ぶりで、蒼の発色もごくわずかです。 どちらかというと、黒と白を基調にしたぐい呑みなのですが、 このぐい呑みを啓蔵はいたく気に入っておりました。 実は(素人の質問でしたが) 「今までも黒い地に乳濁の釉薬、という作品はあったけれど、なにがそれほど違うのか」 というような質問をしました。 啓蔵いわく、なによりも、この「虫食い」が違うのだそうです。 地の黒い釉薬にも、上からかかる乳濁の釉薬にも虫食いが出ているところが、なによりも違うと即答されました。 これがどんなにむずかしいことか、これが出たときどんなにうれしかったことか...と語りながら、愛おしそうに、この作品をじっとみつめる啓蔵を見て、本当に思い通りの作品が出きたうれしさが伝わってきました。 そして 「この違いがわかる人に、その良さをわかった上で使ってもらいたい。よくわからない人にはこの作品を手放したくない。」 とも言っておりました。 (作者の気持ちですので、失礼がありましたら申し訳ありません。) それだけ思いがこめられた作品です。 撮影もその思いに少しでもかなうよう何度も撮りなおしました。 まだまだ撮り続けます。 直径6.5cm×5cm
ぐい呑み 嵐
¥17,600
撮影していると、何回撮影してもうまくいかない作品と、1回の撮影でぴたりと決まる作品があります。 このぐい呑み「嵐」は、(私の撮影が上手でないのにもかかわらず)、美しい画像がぴたりと決まるような気がします。 不思議なのですが、まるで、この作品が「ここを写して」と(うまいモデルさんがポーズを決めるように?)呼び込んでいるのかもしれません。 この嵐は、啓蔵らしいとがった個性が表現されている作品です。 もしかするとぐい呑みとして「使う」ためのものではなく、繊細で美しい作品として「愛でる」ためのものかもしれません。 丁寧に何層も重ね掛けをした釉薬。ところどころみえる景色からも何層にもわたって釉薬が掛けられているのが感じ取られます。 嵐の強さ、激しさ、激しさ。 そして雨の音、風の音、木々が揺れる音が、感じ取れるようなそんな作品です。 個性的なぐい呑みがお好きな方に、ぜひお勧めしたいぐい呑みです。逆に言えば、前衛的なものがお好みでない方にはお勧めできません 容量は、水をふるふる入れて(口元ぎりぎりまで入れて)だいたい95ccくらいです。 実際お使いになる時には、8分目くらいまでだと思いますしまた、多少誤差があるかとは思いますので、あくまで目安にして頂けると幸いです。 (直径7×6cm)
紬紋釉
¥17,600
[木箱入り] 温かみや優しさのようなものを感じます。地はうっすらと緑が混ざった茶色です。落ち着いて渋い作品です。男性の方にお勧めいたします。 口作りの(ぐい呑みのふち)部分に、もったりとした釉薬がかかっているところが魅力ですよね。 虫食いやカイラギのでかたが、ひとつひとつどれも違います。 上からかかる灰色がかった釉薬にも、虫食いが多く出ているものもあれば、カイラギのような細かいひび割れがあるのもあります。 本当にひとつひとつが違っていて、どの作品をどのようにご紹介すればいいのかすらも迷います。 また撮影の際の光線の具合で、色合いも違って見えます。 https://kei-zo.com/tag/1166guinomi/ (直径7.5cm×高さ5.5cm) ひとつひとつ手作りのため、おおよそのサイズとなります。
墨渦釉
¥13,200
好みがはっきりとわかれる作品かと思います。 墨絵のなかにひろがる渦のような斑点が、個性的にひろがったりくっついたりして独特の紋様が出ています。 単なる斑点ではなく深みのある、しかも光沢のあるうっすらと色の変化を伴って変化していく様は、とてもおもしろいです。 いったいこの細かい表現をどんなふうにして出したのか、 窯の中での変化に思いをはせて眺めると、また味わい深いことでしょう。 啓蔵作品は、本当に気に入って、そしてご本人がずっとご愛用(所蔵して)してくださるのがいちばんうれしいです。 もしよろしければ、ぐい呑みコレクションのひとつとして加えて頂ければ幸いです。 (直径7×5.5cm)
花点描
¥12,100
口つくりが花びらのようで、横からみると蕾のようにもみえます。 直径は6.5cmと表記しましたが、内径は約5cmです。 色はうっすらと水色がかっていますが、彩度が低く落ち着いた色味です。 細かくはじけたような釉薬が、個性的な形状に「降り注い」でいるようです。 陶芸作品ではありながら、その形状と釉薬の点描、流れの景色からか、 ふと布が巻き付けられているような錯覚に陥りそうになります。 蕾のような丸みを帯びた形状は、手になじみ女性の方にも似合いそうです。 ぐい呑みとしてだけではなく、小鉢として料理の器としてお使いになるのもお勧めです。 https://kei-zo.com/tag/1180/ (直径6.5×6cm)
黒白
¥12,100
黒地に白い釉薬、というのは、啓蔵作品の中ではひとつのモチーフのようでもあります。 同じ取り合わせでも、ひとつひとつ雰囲気が違うのが不思議です。 この作品を見たイメージは「きりりとした端正さ」です。 私はピアノ曲を聴くのが好きなのですが、ピアノの音でたとえるならば、硬質なピアノの音、でしょうか。 よく見ると、地味なようで、実は、白い釉薬は動きがあって力強く、表現がおもしろいです。(ここが啓蔵作品らしいところでしょうか。) 一番上から、白い釉薬をかける、というのは啓蔵らしい手法ですが、よく見比べてみると、釉薬の粘度(のようなもの)が違うのでしょう。 今回の作品のように(粘度が低い釉薬を使って)白い釉薬をかけると、きりりと引き締まって見えます。 景色が、本当におもしろい作品だと思います。 (直径7cm×5.5cm)
碧淡青
¥12,100
萩原啓蔵の陶芸作品の青い釉薬はとても魅力的だと思いますが、 この作品の緑がかった青と、うっすらと青みがかった白い釉薬の取り合わせが素敵です。 まるで若葉の息吹のような、角度によっては南の海のような青、のような部分と、 ベースにかかっている緑色の釉薬の虫食い。その押さえたようなシックな部分とが なんともいえない具合に融合して幻想的な景色になっています。 釉薬のかかり具合によって、ひとつとして同じものはありません。 https://kei-zo.com/tag/1165guinomi/ (直径7.3cm×5.5cm)
小雪釉
¥8,800
【外箱はついておりません。】 黒い少し光沢のある焼きしめの肌の上に、淡い白い釉薬がかかっています。 渋くて、モノトーンながら、エネルギーを感じるのはなぜなんでしょうか。不思議です。 流れるようにかかった釉薬の跡は、それぞれに違った模様を生み出してひとつひとつ個性的なぐい呑みになっています。 釉薬のダイナミックなかかりかた、いびつな形... ひとつひとつ、啓蔵が手でかけた釉薬たちは、それぞれ「違った表情」の個性的な作品となって焼成されたのです。 どれひとつとっても同じものは無い。 世界にたったひとつの作品です。 https://kei-zo.com/tag/koyukiyu/ ありきたりのぐい呑みよりも「個性的な作品が好き」という方に向いています。作品ひとつひとつ違いますので、コレクションとしていくつか揃えて、比べてみるのも楽しいかもしれません。 容量は、水をふるふる入れて(口元ぎりぎりまで入れて)だいたい90ccくらいです。 実際お使いになる時には、8分目くらいまでだと思いますしまた、多少誤差があるかとは思いますので、あくまで目安にして頂けると幸いです。 (直径6.6×高さ6cm) ひとつひとつ手作りのため、おおよそのサイズとなります。
小雪釉(虫喰い)
¥8,800
【外箱はついておりません。】 小雪釉と、釉薬は同じですが、小雪釉は、地肌にひび割れがありますが、 この小雪釉(虫喰い)は「地肌は光沢があり地肌にも虫喰いがある」ところに特徴があります。 上からかかる白い釉薬がさまざまな景色をみせてくれます。 シックですがモダン。 上からかかる白い釉薬は、みぞれ交じりの雪だったり、ふかふかした雪だったり さらさら流れるようなものだったり...と景色はさまざまです。 流れるようにかかった釉薬の跡は、それぞれに違った模様を生み出してひとつひとつ個性的なぐい呑みになっています。 釉薬のダイナミックなかかりかた、いびつな形... ひとつひとつ、啓蔵が手でかけた釉薬たちは、それぞれ「違った表情」の個性的な作品となって焼成されたのです。 どれひとつとっても同じものは無い。 世界にたったひとつの作品です。 ありきたりのぐい呑みよりも「個性的な作品が好き」という方に向いています。作品ひとつひとつ違いますので、コレクションとしていくつか揃えて、比べてみるのも楽しいかもしれません。 https://kei-zo.com/tag/koyukiyu/ 容量は、水をふるふる入れて(口元ぎりぎりまで入れて)だいたい90ccくらいです。 実際お使いになる時には、8分目くらいまでだと思いますしまた、多少誤差があるかとは思いますので、あくまで目安にして頂けると幸いです。 (直径6.6×6cm)