ベースは光沢のある黒い釉薬ですが、何層もかけられていています。
蒼い発色がまるで、夜の黒い空に広がるオーロラのようにところどころに見えます。
（作品によって、蒼の度合いは違います。）
そして、その上から、更に白い釉薬が掛けられています。
虫食いも美しく、まるで夜空に散りばめられた星のようです。

（光をあてて）撮影すると、どうしても青色の部分が鮮やかにみえてしまうので苦労しましたが、実際は光沢はあるものの、かなり渋い青です。漆黒の中にわずかに青みがかった発色、とでもいいましょうか。

啓蔵いわく、
なによりもこの虫食いを出すことに苦労したとか。
黒と白、そして青のバランス、そして虫食いの美しさ。
本人も語っておりましたが、納得いく作品を出すために、どれだけの時間をかけどれだけの失敗を繰り返したことか。
この作品にはそういう啓蔵の思いがこめられていて、本当にその思いをわかっていただける方の手元へお届けできれば、うれしいです。

個性的なぐい呑みがお好きな方に、ぜひお勧めしたいぐい呑みです。

実は啓蔵から、この作品に対する思いと苦労話を聞いて、さらに、この作品をきちんと撮影しよう、という気持ちになりました。けれども、黒と青の撮影の難しいこと。何度も撮りなおしましたが、今後も撮りなおしていく予定です。
またひとつひとつかなり乳濁釉のしぶきのかかり方や、蒼色の出方（ほとんどみえないものもあります。）が違います。
少ない写真ですが、この写真（上から何番目、というように）ご注文の際には、ご指定くださると、よりご希望に近いものをお送りできるかと存じます。







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・型番	1170
・販売価格	38,500円(税3,500円)
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